【10日間瞑想】関節外れ編

※この記事はこちらの記事の続編です。

アカデミーの活動の一環として行った10日間瞑想の活動記録。

前回のあらすじ
瞑想開始前夜に
コミュニケーションの禁止

いわゆる
「聖なる沈黙」
が始まる。

早速帰りたくなったが、
なんとかしがみついていた。

そして3日目の夜に...。

 


3日目夜

やっと瞑想になれてきた3日目の夜、衝撃的なプログラムが明らかになった。

これからの瞑想は1時間動くことを禁止します

衝撃の一言だった。

「頭から開始し、感覚を感じたら次の部位に移動してください。」

????…日本語がよく分からない。

まあいいわ、やるしかない。

静止を始めて、30分が経った。
辛すぎる。

苦行だ。イカれてる。

足は痺れ、感覚がなく、
腰は砕けそう。
肘から先の感覚も一切ない。

暗闇の中をひたすらもがき、残り30分をなんとか終えた。
何も覚えていない。

隣の人を見ると、
痙攣して倒れていた。

倒れ込んでかすかに動いていた

自分もしばらく動けず、痺れが引くのをひたすら待った。

まだ3日目。
これが後6日も続くのかと考えるだけで逃げ出そうか迷うほどだった。


4日目

朝の鐘で目がさめると同時に帰りたさがピークだった。

まだ半分にも到達していない。
精神的に限界だった。

30分だけ瞑想をし、朝食へ。

例の時間が訪れる。
一切動かない1時間。

辛かったが1時間耐えきった。

味のしない昼食を終え、また瞑想。
気が重い。「もうどうにでもなれ」という気持ちしかなかった。

「どうしてこんなものに行きたいと言ってしまったのだろうか」

こんなことばかり考えていた。

急に右股関節に激痛が走る。
骨が折れそうな、筋が切れそうな感覚に襲われた。
痛い。
集中できない。

痛みをこらえながら昨日聞かされたテープで言っていた言葉を思い出す。

世は無情。痛みも観察し続ければいつかは消える。

…嘘だ。何分か耐えたけど消えやしない。

右に少しだけ体重をかけた。

その瞬間、関節が外れた。体は正直だ。なんとかしなきゃと頭で考える前に体が反応した。

そうして痛みが消えた。別な痛みを感じるが先ほどの痛みに比べれば大したことない。

その状態のまま瞑想を終えた。しばらく放心状態の後、関節を入れ直して布団で寝た。

夕飯の鐘で目がさめる。
果物を3切れ口に入れ、入浴。
湯に浸かりながら考えた。

もうここまで来たら、なるようになるし耐えるしかない。逃げるのは許可してくれた会長や同期に示しがつかない。異世界を楽しもう。

吹っ切れた。

夜、外に出て、
満天の星空を見ると全てを忘れた。

日本一の星空を誇る長野県阿智村。

「自分なんてこんなにもちっぽけだ」と再認識し床に就いた。

おふろが唯一の楽しみだった。

5日目

起きると同時に「やっと半分だ!」叫びたくなるほどだった。
朝食を終え、午前の集団瞑想の時間、異変に気付く。

あれほど嫌悪していたこの時間だが、昨日より楽だ。確実に。

この日の瞑想は快調であった。
自分の感覚に集中できるようになってきており、心も穏やかであった。


6日目

朝の目覚めはかなりよく、散歩後すぐさま瞑想に励んだ。

何もかもが心地いい。人を気にしなくていいのも話しかけられないのも言葉を発しなくていいのも感覚のみに集中して座っているのも全部。

夜の瞑想、
開始20分後くらいだろうか、
左腕に3cmほどの虫が止まり針を刺して血を吸うのを感じた

その感覚に集中し続けるとその虫が血を吸うリズムを感じ取れた。

不思議と、
いらだちを感じなかった。

自分の血を吸うことによってこの虫が生き、それがこの山のためになるなら吸われても構わない」と思った。

しかし、5分後その虫はまだ止まっており全く同じ場所をまた吸い始めた。さすがにこれにはかなりのかゆみを感じた。

しかし耐えることができた。

3回目も同じ場所を吸ったらさすがに殺すと心に誓い瞑想を続けた。結果的に吸われることはなかったので規則を破らずに済んだ。


覚醒

残り10分ほどのことだろうか、突然、感覚が覚醒したように感じた。

自分の精神が自分の体を正面から見つめている感覚、自分の体の輪郭をペタペタと触る感覚、今までにない心地よさ、安心感。「生きている」と強く感じた。

瞑想終了の合図がなると現実に引き戻された。正直もっと瞑想していたかった。

———————つづく
次回、いよいよ最終回!

残り4日、
覚醒した櫻井はどこへ向かうのか!?

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